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「食の教室」は、"食"にまつるいろいろな話題を取り上げてご紹介しています。
今回は、「はなまる君のメープルシロップ採り体験」ということで、栄養士さんたち15人ごいっしょに、秩父へ行ってきました。
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カエデとメープルシロップ
メープルシロップと言えばカナダというイメージですが、このシロップの材料はカエデの樹液。
実は日本中に多くの種類のカエデの樹があります。
時には総称してモミジ(紅葉)と呼ばれることもあり、日本のカエデの中では特に色のきれいなイロハモミジが有名です。
カエデは観賞用としてだけでなく、高品質の建材として、またメグスリノキのように薬用として人々の暮らしに深くかかわってきました。また、サトウカエデからは甘い樹液が採れることが山に住む人の知恵として知られており、すでに北海道や山形県等では少量ながらカエデの樹液からメープルシロップが作られています。
メープルシロップは、樹液を40分の1まで煮詰めて作ります。
天然素材100パーセントの樹液からつくられるシロップは、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルやビタミンをバランスよく豊富に含んでおり、更に他の一般的な甘味料に比べるとカロリーが少ないといわれています。
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秩父でメープルシロップが採れるわけ
カエデから樹液を採るには気象条件が重要だと言われています。おいしい樹液が採れるのは早春の芽吹きのころだけ、しかも夜の気温が-4℃ぐらいまで下がり、日中は、4度から9度ぐらいでなくてはなりません。
埼玉県、特に秩父地方は日本の中で、南・北限の果樹が混在する非常に特徴がある冷温帯地域で、しかも、夏と冬の気温差が40℃近くあり、カエデが育つのに適しています。カエデの樹の種類は100種類以上あると言われていますが、日本で確認されているのは約28種類、秩父ではそのうち21種類が確認されています。
市の面積のうち山林が8割を占める秩父市街地には多くの自然が残されており、カエデは市の木にも指定されています。また市として「カエデの森」つくりにも取り組み、すでに樹液の一部はお菓子つくりにも利用されています。
樹液から生まれた第三のハチミツ
このメープルシロップ事業には、秩父のNPO百年の森作りの人たちが大きくかかわっています。
森を知り尽くしたメンバーが
30年をかけて森の木を調査、「日本の森をよみがえらせたい」という彼らの熱い思いが今、この事業で実現しようとしています。
さらに、地元農業高校の生徒や、埼玉大学との連携で、この樹液を蜂に食べさせて蜜を作ることにも成功。蜂蜜は花の蜜をつかうことが原則ですが、花の時期や場所に関係なく安定した形で作られる「第三のハチミツ」として注目されています。
戦後国策として、全国の山に成長が早い杉やヒノキが植えられましたが、60年たってようやく市場に出せる大きさまで育った木は、1本約800円弱の価格、切り出すのに1200円以上の費用がかかると言われ、もはや日本の林業が、産業として立ちいかなくなってしまった今、秩父のこの取り組みは全国の林業関係者から期待される希望のプロジェクトです。
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「秩父のカエデの森を活かすエコツアーモニタリング」に参加してきました!!」 |
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「カエデの樹液」と「ハチミツ」で地域を活性化するこの事業は、平成22年度総務省から「過疎地域等自立活性化推進交付金事業」として認定されました。今回は特別に「はなまる給食」のために、樹液採取体験と試食会のモニタリングツアーを企画していただきました。
2011/1/13
朝9時に、西武秩父駅に集合。(全員、朝5時起きでごめんなさい・・。)
前日まで関東地方は大雪、ところがこの日だけは青空が広がり3月下旬の暖かさとなりました。
体験場所は奥秩父の大滝、秩父の中でも特に寒い場所です。暖冬で最近は凍らなくなった「三十槌の氷柱」もこの寒さで見事な氷のオブジェを見せてくれました。
さて、いよいよカエデの樹液の採取に出発。NPOの皆さんの足跡をたどりながら、急な坂を登っていきます。(この場所はもっとも平坦な場所?他の採取場所はもっとすごい山の中だそうです。) |
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この山は大滝の住民の方の山、特別に許可をいただいて作業をさせていただいています。ここは、サトウカエデ、イタヤカエデ、ウチワカエデ、イロハカエデなどの種類のカエデが生えており、イノシシや熊もこの甘いカエデの樹皮が大好きだとか。秩父では、1本の木から採れる樹液は1シーズン(約2週間)で平均約16リットルです。(写真の木は特に樹液がよく採れ、約20リットルが採れるそうです。)糖度は2度、透明な水にしか見えません。口に含むと木の香りとともに、ほんのかすかだけ、甘みが感じられます。NPOの方々が前日採取した樹液を温めたものを用意して下さいました。雪の中で飲む温かくて甘い樹液、これこそ自然の恵み!栄養士さんからは「子供たちに味あわせてあげたい」という声があがりました。 |
さてお待ちかね、古民家レストラン「シャンドフルール」での試食タイムです。
樹液を使った料理です。
・前菜に使ってある野菜(ミニ大根、人参、コゴミ)は樹液で煮てあります。
またドレッシングにも樹液の甘みが活かされています。
・メインの三元豚の料理。このポークも樹液で煮込んであり、ソースはメープルシロップ入りラズベリーのソースです。
付け合わせの雑穀も樹液で炊きあげられており、和菓子のような柔らかな甘さです。
・樹液で練り込んだパン。
割ると中からふわっとした甘い香りが漂います。
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デザートにも、もちろん樹液がたっぷり使われています。
・紅茶はまろやかで自然な甘さです。
・ブロマンジェにはメープルシロップのソースが
かけられています。
女性陣にとっては大満足のデザート、甘いものが
苦手な男性陣にとってもこの自然な甘さは大好
評でした。
これが第三のハチミツ!!
樹液がおいしいのは、発芽期の一時期だけ。
その他の期間は木の香りが強すぎて食用としては利用できませんでした。
ところが地元の農業高校の子どもたちが試しにハチに与えてみたところ・・「あ~!!ちゃんと食べてるよ・」。
ハチの体の中で分解されて、従来の蜂蜜と同じように甘い蜜ができあがりました。
しかも埼玉大学で分析した結果、樹液を餌としているため、従来の蜂蜜より、カルシウム、マグネシウム、カリウム等のミネラルが多く含まれていることが分かりました。
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「参加した栄養士さんたちの声」 |
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・子どもたちはパンケーキにつけて食べるメープルシロップが大好きですが、そのシロップがこんなふうに木から採られている ことを見るときっとびっくりするだろうと思います。
・人間の命は、自然の恵みによって生かされているんだと感じることができました。
・次は、ぜひ子どもたちを連れてここへ来たいです。雪の中を歩いて甘い樹液を飲ませてあげたいなあ。
きっと、大感激してくれるだろうと思います。
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「はなまるスタッフからひとこと」 |
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私たちは「はなまる給食」の仕事を通じて「子供の食」に携わるようになり、様々な勉強をさせていただいております。
最近では、子どもたちの食育は「食べる」ことだけでなく、その食べ物が「どこでどのように作られたか」を知ることも大切では
ないかと感じるようになりました。
子どもたちの大好きな「メープルシロップ」や「ハチミツ」が、豊かな自然の恵みであることをぜひ多くの子どもたちに知って
ほしいと思います。
そして一緒に森に入り、自然を感じることで、この自然環境を守り続けていくことの大切さを知ってもらえれば
と思います。
今回は特別企画と言うことで15人の小さなツアーでしたが、今後は秩父の人たちに「森の授業」をしていただきながら、
様々な体験を通して「環境と食」について子どもたちと一緒に考える機会を作りたいと思います。
その時はぜひ皆様もご参加ください。
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